ED(勃起不全・中折れ)の原因と対策・改善・治療方法や薬・サプリメントのまとめ

私はまだ30歳なのですが、EDです。
セックスの時に全く勃起しなかったり、勃起したとしてもすぐに萎えたり中折れしたりします。勃起不全です。
必死に調べて勉強して、数々の対策を行ってようやくある程度満足にセックスが行えるようになりました。
この記事では、そんなED・勃起不全の原因や改善方法についてまとめました。
そもそもEDとは
EDとは、Erectile Dysfunction(勃起不全)の略で、チンコが勃起しなかったり、勃起しても維持できないので満足にセックスができないことを言います。
勃起して挿入できても、途中で中折れしてしまうならEDです。
現在、日本には1,000万人以上の患者がいると言われている、みんながかかっている病気です。
患者の年代
EDといったら中年以降の人がかかるイメージですが、若い人でもなります。私も20代のときから勃起しませんでした。
Wikipediaによると、このくらいの割合でED患者がいるようです。めちゃめちゃ多いですよね
20〜30代 | 4.7% |
40代前半 | 16% |
40代後半 | 20% |
50代前半 | 36% |
50代後半 | 47% |
60代前半 | 57% |
60代後半 | 70% |
EDの原因
EDは男のプライドや少子化に関わる重大な病気です。
子孫を残すという生物の最大目標が達成できないなんて、泣けてきますよね。。
原因はいろいろあって複雑なのですが、主にこのような原因があると言われています。
心因性ED
心因性、つまり心の問題で勃起しないことがあります。
特に若い人のEDは、ほとんどが心因性と言われています。(私は違いますが、、)
勃起には自律神経が深く関わっているのですが、セックスの前に緊張したりすると勃起にかかわる神経(副交感神経)がうまく働かず、勃起しません。
また、一度セックスで勃起しなかったことを思い返し、「俺はどうせ勃たないんだ・・」と自信をなくして勃起しないことがあります。
こういう人は、徐々にセックスに慣れていったり、自信を取り戻すことで再び勃つようになります。あるいはデパスなどの精神安定薬を服用すると、治るケースもあります。
器質性ED
器質性とは、体の中で勃起に関わる組織がうまく働いていないことによるEDです。
勃起に関わる各神経、組織、血管系(血管性勃起障害、具体的には海綿体にまつわる動脈・静脈の狭窄、閉塞、またはその為の筋肉の弛緩異常)、或いは陰茎自体の異常(陰茎性)などの解剖学的な問題、もしくは内分泌障害によって満足な勃起を得られない状態
例えば、よくあるケースはこちらです。
- タバコの吸いすぎで血管がダメージを受けていて勃たない
- デスクワークにより、勃起を維持する筋肉が弱っていて勃たない
- 脂っこいものを食べ続けていて高血圧や動脈硬化が進んでいて、勃たない
- 自転車に乗り続けたことにより、勃起に関わる血管や神経がダメージを受け、勃たない
- テストステロン(男性ホルモン)が少なくて勃たない
- ストレスのせいで勃たない
ギクッとした方も多いのではないでしょうか・・・
タバコの吸いすぎ
タバコは百害あって一利なしというのは有名ですが、勃起にも重大な悪影響があります。
勃起はチンコの海綿体という組織に血液が集まって固くなります。しかし、タバコを吸っていると血管がダメージを受けているので、チンコに血液がうまく流れ込まず、勃ちません。
タバコを吸っていると勃起しませんよ。
タバコと勃起、どちらをとりますか?私は勃起をとります。
デスクワーク
近年はデスクワークの仕事が増えたせいで若いED患者が増えたと言われています。
そう、デスクワークを続けると勃起しなくなります。
チンコの海綿体に流れ込んだ血液は、筋肉で締め上げられることで逆流しないで海綿体に留まります。この締め上げる筋肉は「骨盤底筋群」や「PC筋」という筋肉(インナーマッスル)なのですが、座っている姿勢だと骨盤底筋群が使われないため、デスクワークをしていると骨盤底筋群がだんだんと弱っていきます。
するとどうなるか。チンコに流れ込んだ血液が体内に戻ってしまうので勃起が続かず、EDになります。
デスクワーク、おそるべし。。
高血圧や動脈硬化
上で何度も書いていますように、勃起と血管は深く関わっています。血管がダメージを受けていると勃起しません。
ですので、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病はもってのほかです。
今すぐ治しましょう!健康な生活が勃起を呼び戻します。
自転車
自転車がEDを引き起こすって、知ってました?
運動は勃起にとても良いのですが、唯一自転車だけは勃起に悪影響です。
特にスポーツタイプの自転車はサドル(座る部分)が細いですよね。このサドルは会陰部(チンコと肛門の間)を圧迫して、勃起に関わる血管や神経を傷つけてしまうのです。
「自転車がEDを引き起こすって、ホントかよ?」って思いました?
実は医学的にも証明されています。日本性機能学会でも報告されていますよ。
テストステロン
テストステロンとは男性ホルモンの一種ですが、勃起に深く関わっているホルモンです。
テストステロンの量には個人差があり、少ない人は勃起しにくいです(私もその一人です)
また、テストステロン量は年齢が上がると徐々に減っていきます。男性型更年期障害(LOH症候群)といわれるものです。
このため、年齢が上がるにつれてED患者は増えていきます。
ストレス
ストレスを受けることにより、勃起しにくくなります。
精神的な面に加え、ストレスを受けると体の様々な部分が不調をきたします。勃起をさせる神経である副交感神経も働かなくなるので、勃起しにくくなります。
ストレスは勃起の大敵です。
その他
あまりないケースですが、飲んでいる薬の影響で勃起しない「薬剤性勃起障害」というものもあります。
このケースだと、薬の服用を止めることでEDが治るケースもあるでしょう。ただし、服用している薬をいきなり止めたりせず、医師に相談してみてください。
勃起不全の副作用が考えられる薬品はこちらです。
降圧薬
- 利尿剤「サイアザイド系」(フルイトランなど)
- 利尿剤「スピロノラクトン」(アルダクトンAなど)
- Ca拮抗薬(アムロジン、アダラートなど)
- 交感神経抑制薬(カルデナリンなど)
- β遮断薬(メインテート、アーチストなど)
精神神経用薬
- 抗うつ薬「三還系抗うつ薬」(アモキサンなど)
- 抗うつ薬「SSRI」(ジェイゾロフト、パキシルなど)
- 抗うつ薬「MAO阻害薬」(フェネルジンなど)
- 抗精神病薬「フェノチアジン系」(ピーゼットシーなど)
- 抗精神病薬「プチロフェノン系」(セレネースなど)
- 抗精神病薬「スルピリド」(ドグマチールなど)
- 催眠鎮静薬「バルビツール系」(アモバルビタールなど)
- 麻薬(オキシコドンなど)
ホルモン剤
- エストロゲン製剤(エストラサイトなど)
- 抗アンドロゲン薬(プロスタールなど)
- LH-RHアナログ(ゾラデックスなど)
- 5α還元酵素阻害薬(フィナステリド、デュタステリドなど)
フィナステリド、デュタステリドはAGA(男性型脱毛症)の治療に使われる薬です。毛が生えても勃起しなくなるとは、悲しい。。。
抗潰瘍薬
- スルピリド(ドグマチールなど)
- メトクロプラミド(プリンペランなど)
- シメチジン(タガメッドなど)
脂質異常症治療薬
- スタチン系(クレストール、リピトールなど)
- フィブラート系(ベザトールなど)
呼吸器官・アレルギー用剤
- ステロイド剤(プレドニンなど)
- テオフィリン(テオドールなど)
- β刺激薬・抗コリン薬(ストメリンDなど)
- 抗ヒスタミン薬「クロルフェニラミン」(ポララミンなど)
- 抗ヒスタミン薬「ジフェンヒドラミン」(レスタミンなど)
- プソイドエフェドリン(ディレグラなど)
非ステロイド抗炎症鎮痛薬
ボルタレン、ロキソニン、バファリンなど
勃起不全と死亡リスク
「EDには死亡リスクがある」って知ってましたか?
勃起と血流が大きく関係しているのは何度も書いている通りです。内臓脂肪が多かったり、糖尿だったり、高血圧だったりと生活習慣病になると同時に勃起機能も弱まります。血流が悪くなり、勃起に関わる一酸化窒素が働かなくなり、陰茎の平滑筋もうまく働かなくなるからです。
健康であれば勃起するはずですので、勃起しないということはあなたの健康が危険信号ということなのです。このまま放置すれば更に重大な病気も引き起こしかねません。
「最近、うまく勃たない」という方、生活習慣病の一歩手前かもしれません。勃起のためにも、生活習慣を治しましょう!
LOH症候群
高血圧など生活習慣病でなくても、テストステロン濃度が低いと男性型更年期障害(LOH症候群)を引き起こします。
骨粗しょう症、筋力低下、認知力低下など様々な問題を引き起こしますので、「最近、ヤル気もないし勃起しない」という方は、泌尿器科を受診してみると良いですよ。
私が泌尿器科に行ってみた際の記事はこちらです。
治療法・改善方法
原因がわかったところで、EDを改善する方法はないのでしょうか。もちろんあります。
対策をいろいろ紹介してみます。
薬を飲む
もっとも手っ取り早くて効果が高い方法です。EDは、薬を飲めばほとんどの人が治ります。およそ8割の人はEDが改善し、セックスできるようになります。
今、ED治療に用いられている薬は3種類あります。バイアグラ・レビトラ・シアリスというものです。
バイアグラ
3種類の中でいちばん有名なのがバイアグラでしょう。1998年に登場したバイアグラは、夢の薬と非常に注目を浴びました。
主成分はシルデナフィルというもので、25mg錠、50mg錠、100mg錠の3つの錠剤があります。
飲んで1時間程度すれば、勃起を邪魔する酵素の働きが抑えられて、勃起するようになります。効果は6時間ほど持続します。
ただし、脂っぽい食事を摂っていると効き目が薄れてしまうのが難点です。
レビトラ
バイアグラに続く第2世代のED治療薬がレビトラです。
主成分はバルデナフィルといい、10mg錠と20mg錠の2種類があります。
バイアグラよりも効き目が強く、飲んでからの効き始めも30分程度と素早いです。また、脂っぽい食事を摂っていても、効き目が弱くなりにくいのもメリットです。
効果はバイアグラより少しだけ長く、6〜8時間程度です。
シアリス
第3世代のED治療薬がシアリスです。
主成分はタダラフィルといい、5mg錠、10mg錠、20mg錠の3種類があります。
その驚くべき特徴は効き目の持続時間です。なんと1錠飲むだけで36時間も効きます。(36時間、勃起し続けるわけではありませんよ!笑 勃起しやすくなるだけです)
レビトラと同じく、脂っぽい食事を摂っていても、効き目が弱くなりにくいのもメリットです。
現在、バイアグラやレビトラよりも人気がある、一番人気なのがシアリスです。
バイアグラ・レビトラ・シアリスの難点
バイアグラ・レビトラ・シアリスは、EDに絶大な効力を発揮するのですが、難点は価格です。
ED治療には保険が効かないので、ED治療薬は1錠1,500〜2,000円と高額です。
バイアグラのみにはジェネリック薬があるのですが、それでも1錠1,000円弱ほどかかります。
漢方薬
バイアグラ・レビトラ・シアリスのように即効性と強い効果はありませんが、漢方薬という方法もあります。
特に、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)という漢方薬はED治療に非常に有名です。しばらく飲み続けないと効果がありませんし、効き目にも個人差がありますが、副作用が少なく保険が効くのがメリットです。
私が泌尿器科を受診して補中益気湯を処方してもらった記事はこちらです。
デパス
心因性EDの場合、デパスなどの精神安定薬を服用することで、簡単にEDが治ってしまうこともあります。
デパスを服用すると不安が消えるので、勃起をつかさどる副交感神経がきちんと作用し、勃起するのです。
私がデパスを試してみた記事はこちらをご覧ください。
運動する(ただし、自転車以外!)
EDにかかっている人の多くは日常的に運動をしていないと言われています。
なぜ、運動をすると勃起するのか。それには3つの理由があります。
血行が促進される
勃起には健康的な血行が必要です。運動は健康を作り出し、健康的な血流を生み出します。
テストステロンが増える
勃起に重要な役割をもつテストステロンは、運動すると生成が促されることが分かっています。
「運動したあと、いつもより勃起した」という経験はありませんか?それはテストステロンのせいかと思われます。
筋肉がつく
健康的な勃起には筋肉も必要です。
特に、勃起を維持する骨盤底筋群といった筋肉を鍛えることで、良い勃起が生み出されます。
どんな運動をすれば良い?
では、どんな運動をすれば勃起に効果的なのでしょうか。まとめてみました。
サプリメントを服用する
栄養が足りていなければ、健康的な勃起ができるわけがありません。きちんと栄養を摂ることで、勃起が促されます。
とはいえ勃起に関わる栄養を食事から摂るのは大変です。ですので勃起に役立つサプリメントを使うのが人気を集めています。
勃起に役立つサプリメントをまとめてみました。
iHerbで手に入る、ED・勃起力・中折れに役立つ栄養・サプリメント
Amazonで手に入る、勃起・ED・中折れ改善のサプリメント・栄養
精力・勃起力アップ!AV男優しみけん氏オススメのサプリメントまとめ
デスクワークをやめる
勃起を維持する筋肉である骨盤底筋群は、座っていると衰えていきます。ですので、デスクワークをしている方はどうにかして対策を考えると良いと思います。
私はバランスボールに座ってパソコン作業をするようにしました!
禁酒・禁煙する
生活習慣病がEDを引き起こします。当然ですが、飲酒・喫煙は勃起に悪影響です。
飲酒・喫煙が止められないのは分かります。私もそうでした。
ですが、冷静に考えてみて下さい。勃起と喫煙、どちらが大事ですか?
私は勃起が大事です。
日常生活を整える
健康的な肉体は良い勃起を生み出します。
特に、睡眠と健康的な食事、ストレスのない生活が重要です。
詳しいことは、勃起力をつけるために生活で気をつけることという記事もご覧ください。
睡眠
睡眠は勃起にとても重要です。
きちんと睡眠をとることで健康になるのはもちろんですが、実は勃起に重要なテストステロンは睡眠中に生成されるのです。事実、血中テストステロン濃度は起床直後が最も高くなります。
良い睡眠が健康と勃起を生み出します!
食事
暴飲暴食など、していませんか?
脂っこい食事、不規則な食事など、血管にダメージを与える食事は勃起にも悪影響です。規則正しく良い食事をとるようにしましょう。
また、精子を生成する睾丸は活性酸素に弱いので、抗酸化作用のある食べ物は勃起にプラスです。ニンニクなどは最高ですね!
ストレスのない生活
ストレスは勃起に悪影響です。
ですが、この現代社会において「ストレスのない生活」なんて難しいですよね・・・・
個人個人いろいろ事情はあると思いますが、どうにかしてストレスを減らし、ストレスを解消する生活を試みて下さい。
健康的な勃起を取り戻しましょう!
その他、EDを治す方法
番外編的な内容ですが、こんな方法でEDを治すことができます。
コックリング
コックリングとは、厚生労働省も認可をしている勃起をさせる道具です。
このマシンでペニスを包み込み、ポンプを使って空気を抜くと負圧がかかって血液が流れ込みます。
持病でED治療薬が飲めない人でも使用することができます。
ED1000
ED1000という最新治療法があります。
勃起はペニスの海綿体に血液が集まって起こります。そこで、ペニスの血管を増やし勃起しやすくする治療がED1000です。
特殊なマシンを使いペニスに衝撃波をあて、血管の新規造成を促すという治療法です。
こんな人に向いています。
- 持病などでED薬が飲めない、効果がない
- 薬に頼らない、根本的な治療がしたい
特に副作用もなく効果も高いのですが、費用が高額です。なんと30万円くらいします・・・
これから低額になるのに期待ですね!