EDの人こそ知っておきたい、勃起が起こるメカニズム

さて、このブログでは勃起力をつける日常生活とトレーニングを紹介するわけですが、勃起のメカニズムについても知っておきましょう。
勃起のメカニズムをきちんと理解することで、あなたの勃起力の向上に役立ちます。
まずは勃起の起こる順番について説明しましょう。
1 脳が性的興奮を感じる
さて、通常、性的興奮がないと勃起しませんね。勃起はまず、性的興奮を受けることから始まります。
※ちなみに、朝勃ちについては別の勃起メカニズムで働いており、実はまだ科学的に解明されていませんので、ここでは割愛します。
ヌード画像を見る、裸の女性を見る、おっぱいに触る、性器に触る。こうした行動は性的な刺激となって脳に伝わります。
これが勃起メカニズムの起点になります。
2 大脳で勃起を起こす指令が起きる
性的興奮があると、大脳の視床下部という箇所で、性的衝動を起こさせる指令が生じます。
この指令を起こさせる物質がテストステロンです。このテストステロンはこれから何度も出てきますのでぜひ覚えてください。テストステロンは、いわゆる「男性ホルモン」だと思って頂ければ問題ありません。
テストステロンが大脳の視床下部を刺激します。テストステロン濃度はこの刺激の大きさに寄与します。つまり、テストステロン濃度が低い人はあまり視床下部に刺激が起きないため勃起しにくいです。
3 勃起指令がペニスに伝わる
視床下部で指令が生じた結果、神経を通じて勃起をさせる指令がペニスに伝わります。
ここではドーパミンという物質も関わってきます。
性的刺激を受けテストステロンが高まると、テストステロンはドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を増やします。
ドーパミンが充分に生成されなければ興奮せず、勃起指令が充分にペニスに伝わらず、勃起が不十分になってしまします。
4 ペニスで一酸化窒素(NO)とサイクリックGMPが発生する
指令を受けたペニスの内側ではNOが生成されます。NOが増加すると、NOが筋肉や血管に作用してサイクリックGMPという物質が生成されます。このサイクリックGMPこそ、血管や筋肉を弛緩させる役割があり勃起に非常に重要な役割を果たしています。
NOも大事な成分ですので覚えておいてください。
5 ペニスの血管が拡張し血液が流入する
サイクリックGMPによってペニスの平滑筋が弛緩し、血管が拡張します。するとペニス中の海綿体に血液が流入します。
これが勃起の完成です。
6 PDE-5が勃起を終わらせる
さて、サイクリックGMPとは逆の働きをする成分があります。これがないといつまでも勃ちっぱなしになってしまいますね。
PDE5という酵素はサイクリックGMPを分解します。すると血管は拡張しなくなり、勃起は終了します。
有名なED治療薬であるバイアグラやレビトラなどは、このPDE5の働きを邪魔することにより、勃起を持続させる働きがあります。
ではなぜEDの人は勃起しないのでしょうか。その理由はなぜEDの人は勃起しないか、その理由とメカニズムの記事へ。